導入事例 #07
協同組合が主導して、
物産展にかわる収益機会を
加盟企業に広く提供。
加賀能登特産銘品会
事務局長 坂口 明さん
- もともと数は減っていたがコロナで物産展がさらになくなった。
- 物産展にかわる収益機会を早急に確保する必要があった。
- ネット販売になかなか踏み切れない組合員が多かった。
- 物産展に次ぐ「収益機会の柱」として位置づけている。
- 組合員に共同で販売できる場や機会を提供している。
- 加盟店の販路開拓・新規客の獲得をサポートしている。
- Webサイトや組合員の商品を広くPRしてもらえる。
- ECにかかわる登録や業務を安心してすべてお任せできる。
- 売れた商品や成功事例など有益なEC情報を共有してもらえる。
導入を決めた理由は?
百貨店の減少とコロナのダブルパンチ。
物産展にかわる収益機会の獲得のため。
私たちの組合員さんの中に、すでにmiicha.を利用されている方がいらっしゃって、推薦していただいたのが出会いでした。
加賀能登特産名品会は、東京や大阪ほか、全国の百貨店で石川県の物産展を開催することを目的に設立されたのですが、設立当初の30年前に比べて、百貨店自体の売上はかなり減ってきています。閉店する店舗も増え、減少傾向にあったところにコロナが直撃し、いわばダブルパンチのようなかたちになったのです。
百貨店にモノを売りに行けないのであれば、物産展にかわる収益機会を自分たちで得なければならないということで、組合でECサイトを運営したらどうかという声があがったのですが、私たちにノウハウはありません。そこでノウハウのあるところに相談し、条件があえばやってみようかということになりました。
もちろん、既にECに取り組んでいる組合員さんもいらっしゃいましたが全員ではない。ネット販売に興味をもっていてもなかなか始めるチャンスのなかった組合員さんも多くいらっしゃいましたので、一度、組合として始めてみようと。発注方法、問合わせ対応、出店舗の募集など、クリアすべき問題も多々ありましたが、サポートいただきながらサイトをオープンさせました。
どのように活用している?
物産展に次ぐ収益機会の1つとして。
時代に合わせて組合の役割も変化。
まず、当初の導入目的である「物産展に次ぐ収益機会のもう一つの柱」としてECサイトを位置づけています。「共同販売できる場所や機会の提供」というのが私たちの組合の事業目的ですから、そこは加盟店の皆さんにしっかりお応えしたいなと。それは物産展のかたちにこだわらなくてもいいのかなと思います。
導入当初、正直なところ、思っていたよりも売上は少ないなと感じたのですが、時間が経つにつれ、徐々に売上は伸びてきました。お客さんの方でサイトを知り、ファンになってくれる人が少しずつ増えているのかなと思いますし、このペースで、2年目、3年目と順調に伸びていってくれるといいなと思っています。
マージン等の出店条件もありましたので、組合員の方に参加いただけるか不安もあったのですが、自分たちでECサイトを持っている、また、どうしてもネット販売に適さない商品を扱っている店舗以外、半分以上のお店に加盟していただきました。
注文はmiicha.から各店舗へメールし、そのデータを事務局にも送ってもらっています。発注や支払い、事務局の役割など、ECサイトを運営するにあたって初めて決めたスキームも多いのですが、おかげさまで今のところトラブルなく進んでいます。
満足しているポイントは?
3大モールへの登録や販促・宣伝など、
ノウハウのないことを全部お任せ!
物産展のノウハウはあるので、私たち自身で、商品や参加者を募ることはできますが、ECとなれば、Webサイトを開設しないといけないし、それをどう宣伝すればいいのか、販促や宣伝のノウハウがありません。また、ノウハウがあったとしても、大きな費用や手間がかかってしまいます。それをローコストですべてお任せできる点がmiicha.の最大のメリットだと思います。
年会費や初期費用、売上マージンなど、出店する側からすると安いに越したことはありませんが、楽天、Amazon、Yahoo! の各登録管理費、宣伝費を考えれば妥当な料金かなと。いずれ自分たちで運営するのも一つの選択かと思いますが、軌道にのるまではノウハウを持ったプロにお任せした方が良いと感じました。
加盟店さんからは、自社サイトにクレジットカードの決済機能がないけれど、miicha.で商品を買っていただけたという嬉しい声も。また、販売が順調に推移している店舗に関していえば「もう少し商品数を増やしたい」という要望もあがっています。
今後は、売れている店が、どんな写真、どんな言葉、どんな括りで商品を出しているか。組合員さんに向けて、成功事例を共有できる勉強会のようなものが開催できればと思っています。
「石川県ウェブ物産展」石川の味と技 伝統文化を全国へ
金沢・能登をはじめ石川県の物産展を全国各地の百貨店で開催することを目的として、33社(食品25社・工芸8社)の共同出資で運営されている「協同組合 加賀能登特産銘品会」のオンラインショップ。参加企業は「おせんべい處 宇野」「ジャパンファーム」「和菓子 末広堂」「山中石川屋」「手押し棒鮨 舟楽」「能登揚げ浜マルサカ」「菓子工房 日本堂」「落雁 諸江屋」「輪島の朝市 関山」「金沢 越山甘清堂」「金澤玉寿司」「錢福屋」「ひさだ商店」「寺嶋和装」「染工房 石田」の15社(2022年4月現在)。全国で開催される物産展の情報も随時発信中。
「石川県ウェブ物産展」のページはこちら
https://kanazawa-honpo.com/kaganoto/