導入事例 #08
商工会議所が会員に向けて、
ECにチャレンジしやすい
機会を創出。
白山商工会議所
事務局長 中尾一也さん
杉野 健さん、中島侑輝さん
銘酒とワインの店 宮村
宮村和利さん
有限会社彩霞堂
城戸口達也さん
- ECに気軽にチャレンジできる環境を作りたかった。(商工会議所)
- 売上の減少を止める手を打ちたかった。(参加店舗 様)
- ECによって新規の顧客を獲得したかった。(参加店舗 様)
- ローコストで出店できるパッケージを提供した。(商工会議所)
- 商品のセレクトや打ちだし方をサポートした。(商工会議所)
- 出店と同時にプロによる商品撮影も行った。(商工会議所)
- 会員様が実際にチャレンジして成果があがった。(商工会議所)
- 自分たちが思いもしなかった商品がとても売れた。(参加店舗 様)
- 3大モールの口コミやレビューがとても参考になる。(参加店舗 様)
導入を決めた理由は? ― 白山商工会議所
ECに向いているかどうかを含めて
まずはチャレンジして学ぶ機会に。
商工会議所としては、もちろん、会員様のご支援をしたいという思いがありまして、コロナになり、お客さんがなかなか出歩かない中で何かを手を打つならECサイトが良いんじゃないかと。
ただ、そうはいっても会員の皆様から「効果があるかわからないものに大きな予算は割けない」「何からはじめていいのかわからない」というお声が上がりまして、最初のイニシャルコストを抑えた上で、背中を後押しして、気軽にチャレンジいただける「仕組み」を作りたいなぁと考えたのがきっかけでした。
ちょうどそのころ、かなりローコストで、EC業務をまるごと代行してくれる miicha.の存在を知って、これならウィンウィンの関係で面白いことができるんじゃないかと思ったわけです。
商工会議所で補助をし、会員様から事業費として年間1万5千円をいただく。単独でやれば、人件費も含めて100万くらいはかかりますので、これでかなりハードルは下がるかと。ただ、ずっと支援はできないので、期限を区切らせてもらい、1年の間に「自分たちの商売はECに向いているかどうか」を見極めてもらい、万が一、ECから撤退したとしても、大きな打撃にならない範囲でチャレンジしてもらう企画としてスタートしました。
導入を決めた理由は? ― 参加企業 様
売上減を補填する新規客の獲得のため、
3大モールのネット販売にチャレンジ。
銘酒とワインの店 宮村 様 の場合
コロナとなり、正直に言って、最も大変な時期は売上が50%以上落ち込んだことがあったんです。そのとき、同業の酒屋さんが、ECサイトのおかげで売上が半分以下には落ち込んでいないことを耳にしまして。詳しく聞いてみると、20%減くらいでなんとか踏ん張っている。それでECに興味を持ったんです。
利益が出るか不安もありましたけど「何かしなければいけない」と考え方を変え、やってみようとチャレンジしました。
彩霞堂 様 の場合
環境の変化もあり、当店も業績が徐々に下がってきていまして、自社サイトを作り、ECを始めてみたのですが、なかなか上手く運用することができなくて。新規のお客様の獲得を目的にやっていたのですが、ご購入いただけたのはどちらかというと常連のお客様が多く、売上アップに結びついていなかったんです。
自社だけでやっても広がりが生まれないので、3大モールに販売チャネルのあるmiicha.に期待し試してみることにしました。
どのように活用している? ― 白山商工会議所
商工会とmiicha.が互いの強みを活かし
参加した会員企業を強力にサポート。
まず最初に考えたのは、商工会議所はモノを売るところではありませんので、miicha.としっかりと役割の分担というか、やるべきこと、目的のすみ分けをしましょう、とお話しました。
私たち会議所が行うのは、会員の皆さんから参加する企業さんを集めること。その際、コストが大きなネックになるのはわかっていましたので、活用できる補助金がないかを探して、なるべくチャレンジしやすい費用に収まるように尽力しました。
miicha.の方にお願いしたのは、参加を希望された企業様の商品を、ECサイトで販売するにふさわしいもの、また、ユーザーの方の目に留まるようブラッシュアップしていただき、掲載してもらうということ。商品のセレクトについても、完全にお店任せにするのではなく、実際にECで販売を担当している方にアドバイスをいただきながら商品をセレクトし、どんな風に撮影をし、商品を打ちだしたらいいかをレクチャーしてもらいました。
ですので、最初から費用の中に撮影費もしっかり入れて。小さな店舗さんはプロのカメラマンへ撮影をお願いしたり、写真をディレクションするのは難しいだろうと思いましたので、そうしたノウハウの部分でもお力をお貸しいただきました。
満足しているポイントは? ― 白山商工会議所
参加企業様に喜んでもらえたことで、
来年度以降の展開が見えてきました!
もちろん、売上が上がるに越したことはありませんが、商工会議所としては、導入のきっかけでお話をさせていただいたように、まずは会員の皆様が、私たちがつくった「白山市じわもんショッピング」を通じて、EC(ネット販売)にチャレンジできる環境を整えられたことが良かったなぁと思っています。
白山商工会には1600くらいの企業の会員様がいらっしゃいますので、まずは初年度でスキームを完成させ、成功事例をつくることで、「私たちもやってみようかな」と思ってくださる会員様を増やしていきたい。そして、ECのノウハウというのか「こんな商品をこんな風に打ちだしたら売れました」とか「同じ業種の店舗さんにはこんな事例があります」という風にご案内することで、2年目、3年目と発展させたい思いがあります。
おかげさまで、初年度に参加いただいた企業の皆様から喜びの声をいただいており、また、お店が活性化している様子も伺えますので、この「白山市じわもんショッピング」を通じて白山市そのものを全国にPRして、地元を盛り上げていきたいですね。
そうしたきっかけをつくれたこと、そこで広がりが生まれ、発展させていくイメージを持てたことがありがたいですね。
満足しているポイントは? ― 参加店舗 様
ECによってモチベーションが上がり、
今後の商売につながることが嬉しい。
銘酒とワインの店 宮村 様 の場合
コロナ禍になって、じっとしていて元気がなくなっていくより、何か変わるかもしれないと思って思い切ってやってみたら、良い結果につながっていったことが一番嬉しいですね。何かしようと思ってもなかなか足を踏み出せなかったんですけど、ECにチャレンジすることがきっかけとなって、あれをしてみよう、これもやってみようと、いろいろ試せるのが良かったなぁと思います。
彩霞堂 様 の場合
撮影に来られた際に「これ面白いと思います」と言われた商品を追加で出品したんですけど、結果、miicha.で一番売れているのが「琥珀糖」というその商品で。それで、うちが考えているものと、世の中に支持されるものにはズレあるなと感じました。
3大モールに出店したことで、口コミとか、レビューをいただくのですが、良い意見ももちろん嬉しいんですけど、私たちが思っていることと異なる意見もあるので、それらを参考に商品を改善したり、自分たちの課題を発見できるのが嬉しいですね。
「白山市じわもんショッピング」
石川県の白山市商工会議所に加盟する10会員(9店舗・1組合)が、各店で販売する和菓子や洋菓子、地酒、調味料など、こだわりの逸品を販売するオンラインショップ。参加企業・組合は「エリーゼキッチンベーカリー」「おさつスイーツ工房 おいも家」「トラットリアオルソ」「Growth Factory」「メンツル製麺所」「加賀味噌食品工業協業組合」「吉市醤油店」「大西蒲鉾」「彩霞堂」「酒のミヤムラ」(2022年5月現在)。地元産の逸品を全国に向けて発信している。
「白山市じわもんショッピング」のページはこちら
https://kanazawa-honpo.com/hakusanshi-jiwamon/